字通【作者解説】

朱熹
しゅき 
一一三〇~一二〇〇 字は元〓、また仲〓〓庵・〓翁と号した。紹興十八年(一一四八)の進士。しばらく官に仕えたが、まもなく家居、二程の学統をひく李〓に従って程朱学を大成、呂祖謙と〔近思録〕を纂修、〔四書〕の注〔周易本義〕など、新儒学の基礎を確立、五十歳、江西に白鹿洞書院を復興した。のち待制院侍講となったが、反対派から偽学として弾圧をうけ、退いて遯翁と称した。〔〓庵先生朱文公集〕百巻、〔続集〕十一巻、〔別集〕十巻〔目録〕二巻(四部叢刊本)、〔朱子語類〕百四十巻など。わが国では徳川幕府が朱子学を官学としたので、大いに行われた。〔宋四二九〕。