字通【同訓異字】

ならぶ
  双(雙)  並(竝) 併(〓 〓  〓    
(ひ)は左向きの人の形。卜文に配妣(はいひ)の意に用いる。比は二人並ぶ形。双(そう)はもと雙に作り、一手に二羽をもつ形。二物にして一対となるものをいう。列は〓(れつ)と刀、〓は断首の象。断首を列する意で、殷虚には一坑十首を数十坑にわたって設ける断首坑がある。竝(へい)は並び立つ形、〓(へい)は並んで人の従う形。〓(れき)は両禾(りようか)軍門、禾はのちの華表の形。〓〓(歴)・〓(暦)(れき)〓に従い、軍門の礼を意味した。排(はい)は非声。非はすき〓で、その〓の歯の相並ぶ形。そのように並べることを排という。〓(へん)〓声、馬の並ぶ意。麗(れい)は麗皮。結婚のとき、その皮を並べるので、伉儷(こうれい)という。擺・排biaiは同声通用。擺(はい)は擺労・擺脱の意であるが、張衡〔西京の賦〕「牲を擺(なら)ぶ」のように、排列の意に用いる。