1. 彼岸(暦、気象)
日本大百科全書
春分・秋分の日を挟んで前後3日ずつ、計7日の間を彼岸、初日を彼岸の入り、終日を彼岸の明け、春分・秋分の日を中日という。彼岸は日本独特の暦注で、元来、暦家の説には ...
2. 彼岸(仏教、民俗)
日本大百科全書
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、快適な気温であり、寺院では彼岸会を修して読経(どきょう)や法話を行い、参詣(さんけい)する人も多い。彼岸の入り(初日)を ...
3. 彼岸
世界大百科事典
古い文献で彼岸が8日間になっているときがあるが,これは彼岸の7日の間に没日(もつにち)という日があると,その日は正日にあらずとして数えなかったからである。内田 ...
4. ひ‐がん【彼岸】
デジタル大辞泉
《梵pāramitāの訳「到彼岸」から》 1 仏語。生死の迷いを河・海にたとえた、その向こう岸。悟りの境地をいう。⇔此岸(しがん)。 2 「彼岸会(ひがんえ)」 ...
5. ひ‐がん【彼岸】
日本国語大辞典
彼岸」(2)春秋二季の
彼岸会(ひがんえ)。また、その法要の七日間。俳諧では、秋の
彼岸を「後の
彼岸」「秋の
彼岸」という。
... 6. ひがん【彼岸】
国史大辞典
それぞれ春の彼岸、秋の彼岸という。しかしこの日取りは弘化元年(一八四四)以後のことで、宝暦四年(一七五四)以前は春分・秋分の日より数えて三日目、すなわち春分が二 ...
7. 彼岸(ひがん)【篇】
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1069ページ ...
8. ひがん【彼岸】
プログレッシブ和英
合わせた7日間をいう.彼岸の中日には人々は寺院に参拝し墓参りをする.また,おはぎや団子を作って仏様や先祖に供える.「彼岸」はもともと仏教用語で「生死の海を渡って ...
9. ひがん【彼岸】
ポケプロ和伊
春[秋]の〜|equinozio di primavera [d'autunno] ...
10. ひ‐がん【彼岸】
仏教語大辞典
中一・弟子品 「第一義中本無邪見彼岸之異」 伝暦 上・推古元年 「遊魂彼岸、銷志道場」 2 梵 pāramitā 波羅蜜・波羅蜜多と音写。到彼岸と訳する 「 と ...
11. 彼岸 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
春分の前後3日ずつ、計7日間の仏教に由来する行事。彼岸とは「河の向こう岸」を意味する仏教用語で、生死を超えた悟りの境地のこと。この時期には先祖の霊が家に帰ってく ...
12. ひん‐がん【彼岸】
日本国語大辞典
〔名〕「ひがん(彼岸)」の変化した語。*かた言〔1650〕三「彼岸(ひがん)を、ひんぐはん」 ...
13. bǐ'àn 【彼岸】
ポケプロ中日
[名詞] 【書面語・文章語】向こう岸. 【(仏教を除く)宗教】彼岸. 【たとえ・比喩】あこがれの地. ...
14. ひがん【彼岸】[方言]
日本方言大辞典
ひがん の木き→ひがんぎ【彼岸木】ひがん の小鳥殺ことりごろし彼岸の前後、雪などが降って急に寒くなること。 岡山県苫田郡749かもだにことば(加茂郷土史研究会) ...
15. ひがん【彼岸】[標準語索引]
日本方言大辞典
春ひがん:彼岸中日、六月一日に行う行事やさら三月三日、五月五日、盆、鎮守祭、大正月、小正月、ひがん:彼岸を言うよめ の遊日盆の十六日とひがん:彼岸の最後の日おた ...
16. higan 【彼岸】
Encyclopedia of Japan
A seven-day Buddhist memorial service held twice a year, centering on the vernal ...
17. 피안〔彼岸〕
ポケプロ韓日
[名詞]【仏教】彼岸.[対義語]차안(此岸). ...
18. 彼岸
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 138ページ ...
19. 彼岸
古事類苑
方技部 洋巻 第1巻 402ページ ...
20. ひがん‐え【彼岸会】
デジタル大辞泉
春秋の2回、彼岸の7日間に行われる法会。寺院に参詣し、墓参などの仏事を行う。俳句では特に春についていう。《季 春》 ...
21. ひがん‐え[:ヱ]【彼岸会】
日本国語大辞典
《季・春》*俳諧・類柑子〔1707〕上・里居の弁「彼岸会に里へ下ばや杖と足〈百猿〉」*随筆・塩尻〔1698〜1733頃〕九「凡暦家春秋の彼岸会を記す事久し」*風 ...
22. ひがんえ【彼岸会】
国史大辞典
彼岸は梵語の波羅蜜多pāramitāの訳で「到彼岸」の略。此岸を離れて彼岸に至るため、春秋二季、中日の前後七日間に行われる仏事をいう。善導の『観経疏』定善義に ...
23. 彼岸會(ひがんえ)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1069ページ ...
24. ひがん‐ぐさ【彼岸草】
日本国語大辞典
〔名〕植物。(1)ひがんばな(彼岸花)。《ひがんぐさ》仙台†039 宮城県仙台市124 《ひがんそう》新潟県037 三重県桑名市584 (2)つるれんげ(蔓蓮華 ...
25. ヒガンザクラ
日本大百科全書
バラ科の落葉小高木。コヒガンザクラ、チモトヒガン、アケボノヒガンともいう。春の彼岸(ひがん)のころに開花するので彼岸桜といわれ、3~4月、葉に先だって径約2.5 ...
26. ひがん‐ざくら【彼岸桜】
デジタル大辞泉
バラ科の落葉小高木。春の彼岸のころ、葉より先に淡紅色の花を開く。中部地方以西で庭などに植える。こひがんざくら。《季 春》 ...
27. ひがん‐ざくら【彼岸桜】
日本国語大辞典
俳諧・毛吹草〔1638〕二「二月〈略〉彼岸桜」*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「ヒガンザクラ」*恋慕ながし〔1898〕〈小栗風葉〉二七「上野の彼岸桜(ヒガ ...
28. 彼岸櫻(ひがんざくら)
古事類苑
植物部 洋巻 第1巻 291ページ ...
29. ひがん‐しゅう【彼岸衆】
日本国語大辞典
〔名〕(「ひがんしゅ」とも)仏語。彼岸会に参加する僧。彼岸会のとき、順番に、香花・仏供などを調える僧。彼岸侍者。*兵範記‐保元元年〔1156〕閏九月一八日「而彼 ...
30. ひがん‐しゅう【彼岸衆】
仏教語大辞典
「ひがんしゅ」とも 彼岸会に参加する僧。彼岸会のとき、順番に、香花・仏供などを調える僧。彼岸侍者。 兵範記 保元元・閏九・一八 「而彼三寺両山夏衆、彼岸衆、先 ...
31. 彼岸潮
日本大百科全書
彼岸(春分と秋分)のころの大潮の潮汐(ちょうせき)。朔(さく)(新月)および望(ぼう)(満月)の前後は月と太陽の潮汐をおこす力(起潮力)が重なって作用するため、 ...
32. ひがん‐じお[:じほ]【彼岸潮】
日本国語大辞典
〔名〕春秋の
彼岸の頃の大潮をいう。俳句では特に春のものをさしていう。《季・春》ヒ
ンジオ
...33. ひがん‐じしゃ【彼岸侍者】
日本国語大辞典
〔名〕「ひがんしゅう(彼岸衆)」に同じ。 ...
36. ひがん‐じょ【彼岸所】
日本国語大辞典
日吉山王二十一社の社内で、彼岸会(ひがんえ)の仏事を修したことから始まる。*平家物語〔13C前〕六・横田河原合戦「大行事の彼岸所にしてね死にしぬ」*太平記〔14 ...
37. ひがん‐じょ【彼岸所】
仏教語大辞典
用いる堂。もと、日吉山王二十一社の社内で、彼岸会を修したことに始まる。 続史愚抄 四〇・文明七・三・六 「被始行法勝寺大乗会。〈当時焼後、用日吉大宮彼岸所、今度 ...
38. ひがん‐すぎ【彼岸過】
日本国語大辞典
〔名〕彼岸の七日間が過ぎたあと。《季・春》*俳諧・俳諧鼠道行〔1815〕「扶持米に雀もつくや彼岸過〈李峰〉」*彼岸過迄〔1912〕〈夏目漱石〉彼岸過迄に就て「元 ...
39. ひがんすぎ まで 七雪(ななゆき)
日本国語大辞典
春の彼岸を過ぎる頃までは、雪がたびたび降るということ。暑さ寒さも彼岸までというのに対していう。*俚言集覧〔1797頃〕「彼岸過まで七雪 此はあつさもさむさも彼岸 ...
40. ひがんせんせい【彼岸先生】
デジタル大辞泉
島田雅彦の長編小説。夏目漱石の「こゝろ」を下敷きに、「ぼく」と「先生」の奇妙な交流を描く。「海燕」誌に平成2年(1990)から平成3年(1991)にかけて連載、 ...
41. ひがん‐たろう[:タラウ]【彼岸太郎】
日本国語大辞典
〔名〕彼岸の第一日。この日が晴天だと、その年の稲の実りがよいという。《季・春》*俳諧・文化句帖‐二年〔1805〕二月「京辺やヒガン太郎の先天気」ヒ ...
42. ひがんたろう 八専次郎(はっせんじろう)土用三郎(どようさぶろう)寒四郎(かんしろう)
日本国語大辞典
彼岸の第一日目・八専の二日目・土用の三日目・寒の四日目のこと。この日が晴天だと、その年は豊年といわれた。*随筆・世事百談〔1843〕一・天時占候「農家にていふ諺 ...
43. 彼岸太郎(ひがんたろう)八専次郎(はっせんじろう)土用三郎(どようさぶろう)寒四郎(かんしろう)
デジタル大辞泉
彼岸の1日目、八専の2日目、土用の3日目、寒の4日目のこと。この日が晴天になると、その年は豊作とされた。 ...
44. ひがん‐だけ【彼岸茸】
日本国語大辞典
〔名〕きのこ「うぐいすたけ(鶯茸)」の異名。《ひがんだけ》和州†039 ヒ ...
45. ひがん‐だんご【彼岸団子】
デジタル大辞泉
仏への供養(くよう)のために、彼岸につくるだんご。《季 春》 ...
46. ひがん‐だんご【彼岸団子】
日本国語大辞典
〔名〕仏への供養のため、彼岸につくるだんご。《季・春》*浄瑠璃・菅原伝授手習鑑〔1746〕三「彼岸団子(ヒガンダンゴ)程な餠七つ宛(づつ)配ったは」*雑俳・俳諧 ...
47. ひがん‐ちゃのこ【彼岸茶子】
日本国語大辞典
〔名〕彼岸会(ひがんえ)の供物。彼岸の茶の子。*東京年中行事〔1911〕〈若月紫蘭〉三月暦「彼岸団子又は彼岸茶(ヒガンチャ)の子(コ)と云って、彼岸の間に団子牡 ...
48. ひがん‐な【彼岸菜】
日本国語大辞典
〔名〕植物、こまつな(小松菜)。《ひがんな》兵庫県一部030 岡山県一部030 ...
49. ひがん の 入(い)り
日本国語大辞典
彼岸七日のうちの第一日になること。また、その日。*浮世草子・好色二代男〔1684〕二・五「近付(ちかつき)彼岸(ヒガン)の入(イリ)、涅槃(ねはん)廿二日の事こ ...
50. ひがん の 中日(ちゅうにち)
日本国語大辞典
彼岸七日のうちの中の日。春分あるいは秋分の日がこれに当たる。《季・春》*台記‐久安六年〔1150〕二月二二日「
彼岸中日午時、焼
薫陸
... 55. 彼岸花(ひがんばな) 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ともいい、9月の中旬に道端などで赤い花を咲かせる。彼岸花という名は秋の彼岸の頃に咲くことから。強い毒があり、過って食べると吐き気がした ...
62. ひがん‐まいり[:まゐり]【彼岸参】
日本国語大辞典
〔名〕彼岸会の間に、寺院や先祖の墓に参ること。また、その人。また、寺院から檀家に読経に行くことにもいう。ひがんもうで。《季・春》*仮名草子・都風俗鑑〔1681〕 ...