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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヒメヒイラギ

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ヒメヒイラギ
ひめひいらぎ
〔姫柊〕
Pope's ponyfish
Equulites popei

硬骨魚綱スズキ目ヒイラギ科に属する海水魚。能登(のと)半島以南の日本海側、相模(さがみ)湾以南の太平洋側、済州島(さいしゅうとう)、東シナ海、台湾など西太平洋とインド洋に分布する。体は長楕円(ちょうだえん)形で、側扁(そくへん)する。体の背部外郭は腹部外郭よりすこし弱く湾曲する。体高はおよそ頭長に等しいか、わずかに低い。口は下方に向かって突出させることができる。頬(ほお)と胸部は小鱗(しょうりん)をかぶるが、頬部(きょうぶ)の鱗(うろこ)ははがれやすい。側線有孔鱗数は42~43枚。体は銀色で、体側の背部に緑色と暗色の不定形の斑紋(はんもん)がある。背びれ軟条部の縁辺の大部分は橙(だいだい)色。胸びれ基部の下側に多くの小黒点がある。雄には腹側面に沿って走る青色の縦線がある。水深30~130メートルの沿岸の底近くに群れですむ。おもに小さい甲殻類、多毛類、および海藻類などを食べる。最大全長は12センチメートルになるが、普通は8センチメートルほど。おもに底引網で漁獲され、干物にされるが、多くは、雑魚(ざこ)として魚粉や家畜の餌(えさ)に利用するか、捨てられる。

 本種は以前、ヒイラギと同じヒイラギ属Leiognathusに入れられていたが、2008年(平成20)に魚類研究者の木村清志(せいし)(1953― )らによってヒイラギはNuchequulaに移され、これをヒイラギ属とし、Leiognathusをセイタカヒイラギ属とした。そしてヒメヒイラギはイトヒキヒイラギE. berbis、オキヒイラギといっしょにイトヒキヒイラギ属Equulitesに含められた。2024年(令和6)に鈴木啓(すずきひろむ)と木村はイトヒキヒイラギ属の分類の再検討をし、ヒメヒイラギの学名をE. elongatusからE. popeiに変更した。

[尼岡邦夫]2024年7月18日

©SHOGAKUKAN Inc.

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ヒメヒイラギ

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