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日本大百科全書(ニッポニカ)

アガマ

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アガマ
あがま
agama

爬虫(はちゅう)綱有鱗目(ゆうりんもく)アガマ科に属するトカゲの総称。同科Agamidaeは、南西諸島産のキノボリトカゲJaparula polygonataやオセアニア産のエリマキトカゲChlamydosaurus kingiiなどを含む約30属300種に及ぶ大きなグループで、ヨーロッパ南西部から南アジア、アフリカ、オセアニアに広く分布する。原始的なイグアナ科のトカゲの祖先型から分化した一群で、旧大陸でイグアナ科にとってかわり繁栄したものと考えられている。しかし海を隔てたマダガスカル島、フィジー諸島、トンガ諸島には至らず、それらには現在なおイグアナ科が分布している。イグアナとのおもな相違は歯の形が異なる点で、角張った頭部に飾り鱗(うろこ)やのど飾りのあるものが多く、尾と四肢が発達している。大半が全長30センチメートル前後で、大はホカケトカゲHydrosaurus amboinensisの90センチメートル、小はスナジアガマPhrynocephalus helioscopusの12センチメートルぐらいの範囲である。ほとんどが樹上性で、地上性には砂漠の砂地に穴を掘ってすむものもある。主として肉食性で、一部が雑食性、少数が草食性。オマキアガマCophotis ceylanicaなど一部が卵胎生のほかは卵生である。本科の代表種といえるアフリカ産レインボーアガマAgama agamaにみられるように、雄は繁殖期には縄張りがあり、雌やライバルの雄に対してのどの飾り袋を広げ体色を変化させてディスプレーを行う。適応放散の結果、砂漠や荒れ地のような環境にも多くの種類がすみつき、特異な生態をみせている。たとえばアラビアの砂漠にすむスナジアガマは、四肢を突っ張り、口を開いて威嚇ポーズをとると、口の両側にある特殊なひだによって口が2倍にも大きくみえ、脅しの効果を高めている。アフリカ産のトゲオアガマUromastyx acanthinurusでは隠れ穴に逃げ込んだとき、とげだらけの尾が防衛用の強力な武器となる。

[松井孝爾]

©SHOGAKUKAN Inc.

メディア

スナジアガマ〔標本画〕

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