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両生綱無尾目アカガエル科のカエル。動物学者の石川千代松にちなんで命名された。奄美大島(あまみおおしま)と沖縄本島の山地に生息する大形種で、体長は約10センチメートル。背面は緑色で暗紫色の大形斑紋(はんもん)がある。斑紋の中央部は隆起し、それを中心に放射状の金線が走る。腹面は白色で不規則な暗色斑が散在する。指端に吸盤がある。渓流の岩の上や樹上にみられる。産卵期は2~5月で、水源近くの伏流水のたまりに、径約4ミリメートルの黄白色をした大きな卵を産む。幼生は流れのよどんだ場所で発育する。