1. 現象学
日本大百科全書
フッサール現象学は一貫して超越論的主観性の現象学であった。細川亮一現象学の展開フッサールを中心に『哲学および現象学的研究年報』(1913~30)が刊行され、それ
2. 現象学
世界大百科事典
ogie マッハ,E. 現象学的物理学 ヘーゲル,G.W.F. 精神現象学 フッサール,E. 新カント学派 経験批判論 世界定立 現象学的還元 純粋現象学および
3. げんしょう‐がく[ゲンシャウ‥]【現象学】
日本国語大辞典
それがわれわれの経験にとって現われてくる状態を扱う学問。*哲学字彙〔1881〕「Phenomenology 現象学」(2)特にヘーゲルでは、精神の現象形態として
4. 現象学[哲学/現代思想]
情報・知識 imidas
1930~2004)らをはじめとする多くの哲学者たちが、その出発点を現象学に負っていたことは興味深い。 フッサールの「現象学」とは、さまざまな先入見を排除して、
5. 現象学
世界文学大事典
間存在を「世界−内−存在」と規定し,その現象学的解明をもとめるハイデガーの「現象学的存在論」や,メルロ=ポンティなどに受け継がれることになる。 現象学と文学との
6. 現象学
文庫クセジュ
代表するこの二つの哲学作品は、ともに現象学から出発し、それぞれ独自の次元に存在論を展開させたものである。本書は現象学の入門書であると同時に、心理学、社会学との関
7. 現象学的社会学
日本大百科全書
ogyなどを現象学的社会学の場面と文脈において理解することもできる。 現象学の諸現象は経験の諸事実ではなく、意味なのであり、記述さるべき諸現象はもろもろの意味に
8. 現代フランスの哲学 ――実存主義・現象学・構造主義――
文庫クセジュ
現代フランスの哲学は現象学の決定的影響を受けて発展した。論者は第1部で、実存的現象学の両端としてサルトルとメルロ=ポンティを説き、第2部でポラン、リクール、レヴ
9. 実験現象学
日本大百科全書
その特性に従って記述分類し、実験的に相互関係を比較し、現象的性格の本質を明らかにしようとする立場。実験現象学では、現象を内観法などの特殊な分析態度で構成要素に分
10. じっけん‐げんしょうがく[‥ゲンシャウガク]【実験現象学】
日本国語大辞典
〔名〕一九世紀後半から二〇世紀にかけて、ドイツやオーストリアの心理学において主張された立場の一つ。直接経験(現象)をあるがままの姿でとらえ、その特性を記述、分類
11. 精神現象学
日本大百科全書
1807年イエナで出版された。本書は初め『意識の経験の学』という表題で書き進められたが、のち『精神現象学』の題名に変更された。 全体は、「意識」「自己意識」「理
12. 精神現象学
世界大百科事典
1807年刊のヘーゲルの主著の一つ。感覚という意識のもっとも低次の段階から,経験を通じて,精神が〈絶対知〉に達する過程を描く。意識が,外からの知識を用いずに,自
13. せいしんげんしょうがく[セイシンゲンシャウガク]【精神現象学】
日本国語大辞典
(原題{ドイツ}Phänomenologie des Geistes )哲学書。ヘーゲル著。一八〇七年刊。ヘーゲル哲学の全体系の序説をなすもの。感覚から出発して
14. 知覚の現象学
日本大百科全書
フランスの哲学者モーリス・メルロ・ポンティの初期の最重要著作。フッサール現象学の諸成果を踏まえ、またそれを独創的に解釈し直しつつ、主として「身体」の問題に定位し
15. 知覚の現象学
世界大百科事典
現代フランスの哲学者メルロー・ポンティの主著。1945年刊。前著《行動の構造》(1942)とともに,現象学のフランス的展開を代表する著作である。著者はここで,ま
16. 『知覚の現象学』
世界文学大事典
1945年刊。現象学は学説や体系であるよりもむしろ「バルザック,プルースト,ヴァレリーあるいはセザンヌの作品と同じように,世界や歴史の意味をその発生状態において
17. 法現象学
世界大百科事典
Amselekは《現象学的方法と法理論》(1964)で純粋法学を現象学の形相的還元の方法に近いものとしつつも,この方法に拠る法の現象学と超越的還元の方法に拠る法
18. ヨーロッパ諸科学の危機と超越論的現象学
日本大百科全書
現象学の創始者E・フッサールの未完の遺著。約280ページの現行の定本は、関連諸論文とともに1954年初版の『フッサール著作集』第六巻に収録されている。彼の他の著
19. 二十世紀フランス小説 78ページ
文庫クセジュ
われる。作家たちは、人生の意味を引きつづき問うてはいる。しかし世界のなかで主体は、隔離された現象学的意識としてみずからを経験するのである。実存主義の努力は、こう
20. 愛
世界大百科事典
ボスの反論などもある。 シェーラーやボスをふくめて〈愛〉を人間と人間の人格的な関係とみるのが現象学派や人間学派で,たとえば実存分析のV.E.フランクルによると,
21. 新しい地理学 1ページ
文庫クセジュ
地域の機能分担…一三六 III 国家の領域組織…一三九 結び 現在の諸傾向と課題…一四四 I 現象学的観点と価値論的考察…一四四 II 社会組織と空間秩序…一四
22. 新しい地理学 2ページ
文庫クセジュ
断絶は、クーンの解釈に疑問を投げかけるまでになっている。脱行動主義地理学、ラディカル地理学、現象学的地理学、人文主義地理学などが、つぎつぎに論じられたが、それら
23. 新しい地理学 10ページ
文庫クセジュ
一九六〇年代には、この新しい流れに従う研究者のほとんどすべてがこの立場に立っていた。しかし、今日では、現象学の見地を強調することがしばしば流行している。フランス
24. 新しい地理学 159ページ
文庫クセジュ
揺るがせている社会と政治の大問題は、その空間的な側面を考慮に入れることによっていっそう明確になる。 I 現象学的観点と価値論的考察 1 伝統地理学は、博物学的
25. アドルノ テーオドア
世界文学大事典
おいて,唯物弁証法的な特異な理論を展開した。ユダヤ系の裕福な家庭に育ち,フランクフルト大学で現象学とゲシュタルト心理学を学び,1924年にはフッサールに関する学
26. アナーキズム 18ページ
文庫クセジュ
カール・マルクスの主張する解決は、その論証のヘーゲルに関する手稿から推論できる。『精神現象学』〔一八〇七〕の著者が重視する弁証法によれば、あらゆる分裂、あらゆ
27. アンチェスキ ルチャーノ
世界文学大事典
運動を準備した。現象学的詩学の立場から,主著『イタリアにおける20世紀の詩学』Poetiche del Novecento in Italia(61)をはじめ,
28. アンリ
日本大百科全書
加する。1978年までモンペリエ第三大学教授。 現象学に「生」という新たな次元を切り開いた点で決定的な意味をもつ現象学者である。「生」は現象学が主題としてきた多
29. アンリ(Henry, Michel)
世界人名大辞典
〔1922.1.10~2002.7.3〕フランスの哲学者,小説家.仏領インドシナ生まれ.長くモンペリエ大学で教える[1961-87].主著《現出の本質▼:L'e
30. イェルザレム
日本大百科全書
ボヘミア生まれの哲学者、社会学者。1920年以後ウィーン大学の哲学教授。当時のカント主義、現象学などの先験主義、論理主義に反対し、スペンサー、デュルケーム、レビ
31. イェール学派
世界文学大事典
除く4人は,もともとイギリスのロマン主義の詩,あるいはそれ以降の小説や詩の研究を専門にしていた人々で,現象学的批評への傾斜が強かったが,デリダの一連の研究にふれ
32. 「いき」の構造
日本大百科全書
「いき」の自然的表現、「いき」の芸術的表現、結論の6章からなる。ヨーロッパ留学において体得した現象学的方法によって、「いき」という民族的文化現象の固有の構造を分
33. イギリス哲学
日本大百科全書
至った。それは、形式論理などの人工言語によらず、日常言語を媒介、手段として、その多様な用法の現象学的分析を通じ、哲学的概念や問題の批判的解明を行うことを哲学の基
34. いけがみ-けんぞう【池上鎌三】
日本人名大辞典
新カント派の哲学を研究し,生の哲学,現象学の紹介につとめた。昭和31年1月29日死去。55歳。長野県出身。著作に「論理学」「文化哲学基礎論」,翻訳にフッサール「
35. いしがみ-げんいちろう【石上玄一郎】
日本人名大辞典
明治43年3月27日生まれ。社会主義運動に参加,旧制弘前高を放校される。昭和15年「絵姿」で注目される。西欧の現象学と仏教思想に傾倒し,観念的,幻想的な作風で知
36. 意識
日本大百科全書
するのは絶望的に困難であるが、現代における精緻(せいち)な意識哲学の代表例であるフッサールの現象学によれば、知識(経験)成立の場所である意識の構造契機として、感
37. 意識
世界大百科事典
日常の意識概念から出発したヘーゲルにおいてさえ,〈意識の学〉とは〈絶対精神〉に至るまでの〈精神の現象学〉なのである。その意味では,カントの構成主義はフッサールに
38. いしだ-ひさとよ【石田尚豊】
日本人名大辞典
東京出身。東大卒。著作に「曼荼羅のみかた―パターン認識」「聖徳太子と玉虫厨子(ずし)」「空海の起結―現象学的史学」など。
39. 石上 玄一郎
日本近代文学大事典
発表した。二七年三月、同人誌「現象」を創刊、「即意識の文学」を提唱したが、これは、フッサールの現象学によって、西欧の実存思想と東洋的仏教的実存思想とを連結し、日
40. 市川浩
日本大百科全書
自己のものでもある。こうした主客が錯綜するものとしてバレリーは身体をとらえた。そこから市川はメルロ・ポンティの現象学的方法を使って、身体を主体としての身体(自分
41. イポリット
日本大百科全書
ジョンザックに生まれる。1963年以降コレージュ・ド・フランスの教授。ヘーゲル哲学の研究に打ち込み、『精神現象学』のフランス語訳ならびに精細な研究書を著して評価
42. イポリット(Hyppolite, Jean)
世界人名大辞典
〔1907.1.8~68.10.26〕フランスの哲学者.ストラスブール大学[1945-49],パリ大学[49-54]の教授,高等師範学校校長[54-63]を経て
43. イポリット ジャン
世界文学大事典
63)などを歴任。現象学,実存主義,マルクス主義,構造主義,精神分析と関心は広く,思想界に大きな影響を与えた。独自のヘーゲル研究によって知られる。主著に『ヘーゲ
44. インガルデン
日本大百科全書
(きょうべん)をとったが、1950年代前半に観念論者という理由で追放され、その後復帰。ドイツ現象学とポーランド分析哲学を受け、独自の存在論を展開。主著に『文学的
45. インガルデン(Ingarden, Roman)
世界人名大辞典
〔1893.2.5~1970.6.18〕ポーランドの哲学者.クラクフに生まれ,ゲッティンゲン大学でフッサールに学ぶ.ポーランドに戻り[1918],クラクフ大学に
46. インガルデン ロマン
世界文学大事典
芸評論家。ドイツ,オーストリアに留学,ルヴッフ大学で博士号を得,フッサールの高弟として〈第二現象学〉を説く。『美学研究』Studia z estetyki(19
47. インディヘニスモ 56ページ
文庫クセジュ
カソは、他者に映る文化の姿や、内部で感じられる文化の姿に基づいて、「インディオであること」に関する現象学的な定義を下すことになった。つまり、カソによれば、「イン
48. 映画理論
日本大百科全書
映像や映画の本質、機能、構造などをより精緻(せいち)に論じる風土が育っていったことである。ここには現象学、言語学、記号学、意味論、構造主義、人類学などの成果が導
49. エスノメソドロジー
日本大百科全書
いう点で、ガーフィンケルはシュッツやフッサールなどに学ぶところがあった。エスノメソドロジーを現象学的社会学phenomenological sociologyの
50. エゾテリスム思想 14ページ
文庫クセジュ
る態度である。それとは正反対に、エゾテリスム思想を思考の一形態、記述すべき諸傾向の総体として現象学的にアプローチすることにより、歴史的資料の歪曲を避けることがで