字通【書名解説】

古詩十九首 
こしじゅうきゅうしゅ 
文選〕所収。五言詩の最古のもので、作者不明。〔玉台新詠〕に、うち八首を前漢の枚乗の作とし、〔文心雕竜〕に、第八首を後漢の傅毅の作とするが、古詩には「よみ人知らず」の時代があったのであろう。人生の悲哀や遠い別離を嘆くものが多く、古楽府から唱詠化したもの、また遠別離の詩には日南遠流がしきりに行われた王〓以後のものが多いと思われる。古来珠玉の〓什として愛誦された。