旧字は

。声符は曷
(かつ)。曷は曰
(えつ)と
(かい)とに従い、屍骨の象である

に、祝

を示す曰を加え、

の呪霊によって祈り、呪詛などを加える意。〔説文〕
二上に「
(のどかわ)くなり」とあり、〔
説文通訓定声〕に「聲の歇
(や)むなり」とする。もと呪詛して威嚇を加える意。のどを痛めるほどの声を出したのであろう。
訓義
[1] しかる、おこる、どなる、となえる。
[2] のどがかわく、声がかれる、むせぶ、なく。
[3] はやす、はやしたてる。
古辞書の訓
〔新

字鏡〕

水乃无(水のむ)、

、左へ(

)豆利止奈(余)无(さへづりとよむ)〔名義抄〕

イバユ・イナナク・オビユ・ミヅニウフ・サヘヅリトナフ/


カシコマル
熟語
【喝拳】
かつけん
拳うち。
【喝采】
かつさい
もと

博の采をふるとき、かけ声をかけてふること。のち拍手して賛美すること。〔
京本通俗小説、


蛮〕手に象板を拿
(と)り、


に立ち、梁を遶
(めぐ)らすの聲を唱

す。衆皆


す。
【喝彩】
かつさい
喝采。
【喝盞】
かつさん
乾杯。
【喝

】
かつしつ
しかる。
【喝声】
かつせい
大声。
【喝茶】
かつちや
喫茶。
【喝道】
かつどう(だう)
先ばらい。貴人高官が通るとき、人を追い払った。〔李商隠雑纂〕(殺風景)


に


す。
【喝罵】
かつば
ののしる。
【喝破】
かつぱ
説破する。
【喝喇】
かつらつ
早口。
下接語
一喝・虚喝・恐喝・脅喝・呼喝・大喝・洞喝・縛喝・捕喝
©Shizuka Shirakawa / Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo