声符は亘
(かん)。〔説文〕
二上に「

鮮にて、兒泣きて止まらざるを謂ひて

と曰ふ」とみえ、〔
方言、一〕にも燕の外鄙、朝鮮洌水の間の語とするが、字は〔
詩、衛風、淇奥〕に「赫
(かく)たり
(けん)たり」とあって、その領主の儀容をほめる語に用いる。〔韓詩〕に字を宣に作る。おそらく愃の字義で寛緩、また威儀のあるさまをいう語であろう。
訓義
[1] こどものなきごえ。
[2] ゆるやかでおちつくさま、ゆたかで威儀のあるさま。
[3] つつしみおそれる。
語系

・喧・諠xiuanは同声で喧

の意。また桓huanも声が通じ、桓桓は威儀あるさまをいう。
熟語
【

唏】
けんき
悲泣。
©Shizuka Shirakawa / Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo